「我々の任務は犠牲になることだ・・・」南太平洋に散った名もなき戦士たち。原題They were Expendableとは、「彼らは消耗品であった」と言う意味である。太平洋戦争終戦直後のフィリピンを舞台にジョン・フォード監督が戦争初期の日本軍優位が続く時期を題材として取り上げた戦争映画である。勝利を収めた戦勝国アメリカの作品とは思えないアメリカ兵士の苦戦ぶりを描く。真珠湾攻撃の報にブリック大尉(ロバート・モンゴメリー)が率いる哨戒魚雷艇部隊も日本軍爆撃隊の奇襲に応じ戦闘を開始した。負傷した艇長のライアン(ジョン・ウエイン)は、搬送された野戦病院で美しい看護婦サンディ(ドナ・リード)と出会い恋に落ちる。再び彼女とめぐり合う希望を胸に転戦していく。ジョン・フォードでしか描けない戦争映画。