"
嘆きのテレーズ
- Film No.
- 467
- 原題
- Thérèse Raquin
- 制作年
- 1953年
- ジャンル
- サスペンス
- 尺
- 102分
- 制作国
- フランス
イタリア
- カラー
- モノクロ
- 監督
- マルセル・カルネ
- キャスト
- シモーヌ・シニョレ
ラフ・ヴァローネ
- 受賞
- 解説文
- 南仏リヨン。愛のない結婚をして、傲慢な夫カミーユと陰湿な姑ラカンに挟まれ暗い毎日を送るテレーズ(シモーヌ・シニョレ)の前に、粗野だが魅力的な男ロラン(ラフ・ヴァローネ)が現れた。一瞬で恋に落ちた2人はカミーユを殺害、警察の取り調べを乗り切り、一時は完全犯罪をなし遂げたかのように思われたが、事件には1人の目撃者がいたーー。マルセル・カルネ監督は、原作になかった水兵を登場させることで、サスペンスとしての深みを獲得、意外なラストまで緊張感あふれる展開をみせる。テレーズを疑うラカンの眼差しは背筋が凍るほど冷たく、シモーヌ・シニョレの端整な美貌が、逆に追いつめられる人妻の悲哀を際立たせている。