ミューチュアル社(Mutual Film Corporation)における8作目のサイレント映画。チャップリン演ずるウェイターがある娘をめぐってスタウト氏と恋の争奪戦を繰り広げる。ウェイターはイギリス貴族だと偽り、スケート・パーティーに出席。そこにスタウト氏の妻、妻の浮気相手の男までも加わり、おなじみのスラップスティック・コメディが繰り広げられる。見所はレストランでの息をもつかせぬドタバタと、時にヒヤリとさせながらも笑いに繋げるチャップリンのコミカルなバレエ的ローラースケーティング。このローラースケートを使用したギャグやレストランの厨房扉の開閉ネタは後の『モダン・タイムス』(1936年)でも大いに生かされている。